筆者は当面メタバースは下記3つの利用スタイルで構成されてゆくことになると考えています。
- VRでメタバースを利用する
- PCやスマートフォンでメタバースを閲覧する(コミュニケーション重視?)
- YouTube等でメタバースを閲覧する
メタバースを有効活用するにはVRヘッドセットが不可欠ですが、まだまだこれらの機器は一般の人たちには敷居が高いというのが実情。(値段の割に用途がない)
ですから多くの人はPCやスマートフォンでメタバースに入って閲覧したり、メタバース内から発信した映像をYouTubeで見たりといったことになるのだろうと思います。
メタバースから発信するコンテンツが例えばVTuberのライブ等の場合はよほどのコアファンでない限りはYouTube等での視聴をすることになるでしょう。メタバース内での視聴はまだまだアクセシビリティがよくありませんからね。
ゲームやアトラクションなどの体験型のコンテンツであればVRを利用する意味はありますが、そのためだけにVRヘッドセットを購入するかといえばそうは思えません。
つまりメタバースでのエンターテイメントは、”中に呼ぶ”ではなく”外から見てもらう”を意識せざるをえないだろうというのが感想です。
そういった意味で言えば、メタバース内での映像作品撮影というのは今とてもホットなクリエイティブだと思います。彼らはメタバース内に人を呼び込もうとはしていない、メタバースを利用できる優位性を利用して他の人にできないことをやっているわけです。
以下は全編VRChat内で撮影された映画ですが、先進的なクリエイターたちはこういったことをしています。
その他にも下記のようにメタバース内で撮影されたアバターと現実の映像の重ね合わせをしたようなコンテンツを発信されている方もいます。
では今後国内でVRでメタバースを利用する層が増えてゆくのか・・・という問題ですが、これには時間がかかるだろうと思っています。
実生活で有益な何か(仕事で使う等)がない限りなかなかVRヘッドセットを購入してメタバースに入ってくるということはないのではないでしょうか?
そう考えるとVRよりもARの方が利用するイメージがしやすいですね。
ただコンテンツ制作において、現在VRでメタバースに入る人たちが手にしている優位性というのは想像以上に大きく、これは活用してゆくべきだろうと考えます。
”メタバースに如何に人を引き込むか?”ではなく、”メタバースの中にいることでどんなクリエイティブができるのか?”というところを重要視するとよいのではないかと思います。
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