企業のメタバースへの参入において、ワールド運営というのはひとつの選択肢となっています。
しかし、見ていると公開から少しの間は人が来て賑わうのですが、しばらくすると人が来なくなり過疎化がはじまります。
これはそのワールドの出来がどんなによくても・・・です。
相当な費用を使ってワールドを作っても、その集客効果が持続しないのではあまり意味がありません。
ではなぜ人が来なくなるのでしょうか?それは「目的地は目的ではない」という一言に尽きるのではないでしょうか?
現実世界で私たちがおでかけするときにも、買い物がしたい、映画が見たい、食事がしたい、友達と会いたいなど必ず目的があります。
目的なくどこかへでかけるという方が珍しいのではないでしょうか?(たまにはあったとしても)
これはメタバースでも同じことで、人があるワールドに繰り返し訪れるためには何か目的がなければならないということになります。
Clusterのロビーワールドを考えた場合、繰り返し来訪する目的はコミュニケーションにあるものと思います。そこへいくと誰かがいるから、また新しい出会いがあるから、それを期待してそこを繰り返し訪れるわけです。
Clusterのロビーワールドを作品として見た場合、そのワールドそのものに大きな魅力はありません。
そこで私たちがメタバースにおいて、繰り返しワールドを訪れる目的となりうるものにどんなものがあるのかリストアップしてみたいと思います。
- イベント
- コミュニケーション
- 撮影
- ゲーム
- 作業
- 住居
- 買い物(アイテムやアバター)
つまり現状ワールドを作る際にはこの辺を意識せざるをえないように思います。
この中でも特に注目したいのは「独りで過ごせる場所」を作ることで、これがあることでメタバースに常に人がいる状態を作り出すことができます。
これを考えたときに魅力的なのが、作業や住居になるものと思います。この辺の機能が強化されてくるとメタバース内の世界に価値が出てくるのではないでしょうか。
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